先日アンガーマネージメント研修を受講してきました。
日本アンガーマネージメント協会の認定講師による研修です。
通常は、ごくごく全般的なアンガーマネージメントの内容らしいですが、今回講師の方が障害児施設を多数経営されている方とのことで、特別に
「障害児者施設に関わる方のためのアンガーマネージメント」
という実にピンポイントで受けたい研修でした!
内容は非常に面白くて、2時間の研修時間では足りず、もっと話を聞きたい!と思いました。
そんな感じで研修を受けてきて、特に大事だな~と思ったことをアウトプットしますね^^
まず!
人間のすべての怒りの原因は「べき」なんです。
どういうことかというと・・・
- お部屋は常にかたずけるべき
- ご飯は残さず食べるべき
- あっちの車が譲るべき
などですね。
要するに、自分が考える「べき」(理想のことですね)と現実の間にギャップが生まれると、そこで怒りが発生するとのこと。
これ聴いて
「なるほど~!!!」
って納得しました。
で、通常のちょっとした怒りだったら抑えられるけど、ある瞬間に爆発することってありますよ
ね。
思わず手を出して叩いてしまった・・・
大きな声で叱ってしまった・・・
これって、その人の持っている心の許容量を超えてしまったときなんです。
心の許容量は、その人が育ってきた環境によって容量が変わるみたいです。
そして、今の状況によって、「あとどれくらい許容できるか?」が変わります。
ストレス満載の生活だと、いくら元々の許容量が大きくっても、溢れるまでの余裕が少なくなります。
心の許容量は、コップに例えられていて、許容量が大きい人はとても大きなコップを持っています。
コップを満たしていってしまういろんな要因は、水滴(水)に例えられていました。
1粒1粒は小さいけど(時には大粒になりますが・・・)たまってくると、そのうち溢れますよね・・・
溢れないようにするには、時々お水を捨てないといけません。
要は、うまくストレス発散、気分転換が必要ってことですね。
障害児も当然、自分なりの「べき」を持っていて、当然のように怒りも感じます。
ここからが障害児特有の問題になるんですが
心の許容量が通常の人と比べて、極端に小さい(ことが多い)
子が多いようです。
障害児って、人と違うっていうことでほかの子からいじめられたり、いつも叱られていたり・・・
自分の気持ちをうまく言葉にできなくって・・・
そして、ストレスの発散もうまくできないんです。
まあ、ストレス発散なんて大人でも上手にできない場合ありますからね。
子どもで、しかも障害を持っていれば尚更です。
心の許容量が小さいと、すぐに切れてしまう子になってしまいます・・・
(※強度行動障害の場合は、特に該当するみたいですね)
じゃあ、どうすれば心の許容量が増えるか?
自己肯定感を増やしてあげること!
これに尽きるようです。
君のことが大好きなんだよ♪
君は、君のままでいいんだからね♪
って声をかけて抱きしめてあげる。
ほんっとに些細なことでも、褒めてあげる
ありがとう♪と感謝の言葉をたくさんかけてあげる
これだけで、自己肯定感に満ち溢れて、心の許容量が大きくなるようです。
これを聞いて、心が痛くなりました。
もっともっとたくさん褒めて、たくさんありがとう!を言って、たくさん声をかけてあげようと思います。
あとは「べき」ですね・・・
もっとハードルを下げて、出来なくって当たり前とまではいきませんが、もっと長い目で見ていこうと思います。
ちなみに、教育の現場ではまだまだアンガーマネージメントの認知度は低いんですが、秋田県と石川県では、すでに教育委員会でアンガーマネージメント研修を取り入れているとの情報をいただきました。
東京では間もなく取り入れるらしいですね。
少なくとも、教育の現場では絶対に取り入れてほしいな・・・と思いました。
障害児者に関わる人は、全員知っていてほしい知識だな~と思いました。