時々、息子の将来を考えると・・・
『健常児に産んであげられなくてごめんね。』
と自分を責めてしまうことがあります。
そんな時は、特別支援学級の先生に愚痴を聞いてもらったり、
同じような経験をしているママに相談したりしていることも
結構あるんですが・・・。
最近、特別支援学級の参観懇談があり、担任の先生に
「障害を持っているからって親が子供に対して
申し訳ないと思わないでください。」
「これは子供達の個性であり、障害児と健常児という呼び方は
単に個性が強い子と強くない子を区別した言い方だけなんですから。」
「子供はみんな15歳を過ぎるまでは障害を持つか持たないか背中
合わせなんです。
実際、自分自身も含めて親もアスペルガー症候群だということを
知らずに、社会に出ているいる人も多いんですから。」
と懇談会でお話がありました。
正直・・・
私は驚きと同時に少し子供を不憫に思っていた自分が
恥ずかしくなってしまいました。
帰ってから色々、文献を探してみてみると・・・
現在分かっているだけでも80人に1人の割合でアスペルガー症候群の
可能性があると診断されているそうです。
ですが・・・
これはあくまで病院などに診察に行った人だけの計算であり、
中には幼稚園や保育園、小学校から検査を勧められても
現実逃避をしたいせいか病院に連れていかない
親も多いようで、正確な発症率を計算すると10人に1人は
発症しているのではないかと言われているそうです。
そういった形で大人になってしまい、周りとうまくやっていけず
うつ病などの精神疾患を患ってしまうことも多く、
支援センターや小児科医も出来れば早めに検査を受けるように
推奨はしているものの・・・
中にはそういった内容を学校側から話すと
「ウチの子を障害児にして、先生が楽したいだけでしょ?!」
とキレてしまう親も多いようで、なかなか先生側からも
言い出しにくいというのが現状のようです。
確かに・・・
子供の将来を考えると、子供が健常児であることが
幸せなことかもしれません。
しかし、それは親のエゴでもあるような気がします。
子供が障害を持っていれば障害を持ったまま引き出せる能力に
気づき、そういった教育を受けさせることが
子供にとってもストレスフリーな人生を歩めるような気がします。
実際・・・私もそうでしたが、
「子供さんは障害をもっている可能性があります。」
なんて言われたら、目の前が真っ白になってしまいます。
でも、大事なのは子供の笑顔を親が守り通せるかが
問題であって、そこに『障害児』や『健常児』の区別は
ないはずです。
どんな親でも・・・
子供は親の栄養剤であり、宝物であることは同じなはずですからね。
今日は熱く語ってしまいましたが・・・
是非、「ウチの子は周りのお友達と少し違うな。」と思われたら
検査を受けてみてください。
覚悟や勇気もいるかもしれませんが、それが子供が一番
幸せになる方法だと私は思っています。